副会長 玉垣喜三
水墨画の歴史は古く、その作品の優れたものは、国宝として珍重されているものが多い。
私達の小学生時代に雪舟の「涙のねずみ物語」を習ったが、彼の「天橋立図」の水墨画は国宝である。また、日経新聞の連載小説『等伯』(安部龍太郎作)は心洗われる小説であったが、その中に出てくる「松林図屛風」の水墨画は、これまた国宝である。 人により好みは異なるが、絵画の世界では私は最も水墨画に心を惹かれるものがある。
以上のような理由で、現役引退後の趣味として水墨画の教室に籍を置く。習いはじめて早や7年目を迎えている。同好会の展示会には、必ず下手な作品を出すこととしているが、本年(令和3年)は、「再建尼崎城」と「霧の竹田城跡」の2点を提出し、各位にご覧いただいた次第である。